2008年03月30日

目黒『支那ソバ かづ屋』さんで垣間見る細かい計算

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東急目黒線・目黒駅

この日、目黒駅までやってきた理由は二つ。

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一つは、目黒川の桜をカメラに収めること。そしてもう一つが、こちらのお店を皆様にご紹介することである。

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目黒駅から権之助坂を下って目黒通りを直進。山手通りとの交差点にきたら信号を渡り左折して今度は山手通り沿いに歩く。すると程なく進行方向右手に見えてくる(詳しい場所は上部リンク先参照)のが『支那ソバ かづ屋』さん。最寄り駅からは10分ほど歩くから立地条件が良いとは言いがたい部分もあるが、そのハンディを苦にしないほど客の入りは良い。そのため店内の写真を撮るのは諦めたほどだ。

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支那ソバ(630円:税込)

今回注文したのは、『支那ソバ かづ屋』さんの基本メニューである支那ソバ。醤油ラーメンにチャーシュー・メンマ・ノリが乗ったその姿はラーメンの王道といえるだろう。

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スープは鶏や豚からとった動物系煮干しなどから取った魚介系のダシをミックスしたもの。表面には随分と油が浮いているが、しつこさは感じない。味の組み立て方がベーシックなだけに一口めから強烈な印象を残すわけではないが、後から尾を引く美味しさである。「もう一口だけ、もう一口だけ…」と啜っているうちに、気がついたら飲み干していたというタイプである。

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麺は細めで若干ウエーブが掛かったタイプ。よくスープを絡めてくれる。

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珍しいのはチャーシュー。一般にラーメン屋でチャーシューと呼ばれているものは豚肉をタレで煮た煮豚であるが、本当のことを言えばこれをチャーシューと呼ぶのは誤用である。なぜならチャーシューとは“叉焼”と書くぐらいなので、本来は豚肉を焼いて――正確には炙って――作るものなのだ。同店さんのチャーシューは、タレに漬け込んだ上で蜂蜜を塗って炙り焼いた本来の意味でのチャーシューである。手間やコストの問題を考えれば煮豚の方が有利にも関わらず、あえて“叉焼”を具とした所に、店主の味に関するこだわりが垣間見れる

なお大半のラーメン屋でラーメンの具に煮豚を採用しているのは、前述した手間やコストの問題の他に「肉はとにかく柔らかければよい」とする日本人の食性には煮豚の方がマッチしているという一面があるからである。逆に言えば叉焼は煮豚に比べると食感が固くなりがちなのだが同店のチャーシューはこの問題を十分にクリアしている。きっと、色々な試行錯誤があったのだろう。

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完食!

なお同店のメニューは10円単位で細かく設定されているが、これは店主が原価計算をキッチリ行っている証といえるのではないだろうか。ラーメン屋の店主は銭勘定に関しては大雑把な人も多いので、これは珍しい。考えてみれば、同店で饗されるラーメンは一見何の変哲も無いフツーのラーメンであるが、味の組み立てはシッカリとした計算の上に成り立っている。皆様も、その計算高さに感心されてみてはいかが?


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2008年02月10日

高田馬場『麺友 一誠』さんは“行列が出来る店”になる前に

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JR高田馬場駅

昨日、雨が雪に変わり始めた時間、自分は高田馬場にいた。近隣に高校・予備校・専門学校・大学が立ち並ぶ同駅周辺は学生が多いという土地柄のためかリーズナブルな価格設定の料理店が多く、またそれ故にラーメン屋の数が多い所謂“ラーメン激戦区”となっている。よく雑誌やTVなどで特集が組まれていたりするので、それほど食にこだわりが無くても、高田馬場界隈の有名ラーメン店の名を聞くと「心当たりがある…」方は多いのでは無いだろか。

実際、この日も悪天候にもかかわらず行列が出来ている有名店を何軒か見かけた。しかしこの日の自分が目的とした店は、これらではない。

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高田馬場駅から早稲田通りを西(中野方面)に向かう。行列の出来る有名店を何軒か素通りしつつ、緩やかな上り坂を暫く歩く。ドラッグストアの手前に上の写真のような看板が見えたら次の角を右折。ゴールは近い。

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ここが今回の目的地『麺友 一誠』(めんゆう いっせい)さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。店頭の看板に書かれているが、奄美の豚を使用したラーメンが同店のウリである。

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店内の様子

マンガやテレビが置かれている店内は、肩肘張らずにくつろげる雰囲気。

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皮豚ラーメン(700円:税込)

今回注文したのは、他店でいえばチャーシューメンにあたる皮豚ラーメン。皮付きの煮豚は一旦炙ってから盛り付けられている。他の具はホウレン草、モヤシ、ノリ、ゴマ。

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特徴的なのはこの白濁したスープ。トンコツベースのスープではあるが、トンコツの味をダイレクトに伝える博多系のトンコツスープとは違い、クリーミーで且つ塩が効いた味わい。トンコツ一辺倒ではなく、おそらくはトリガラや野菜も交え、時間をかけてじっくり味を煮出しているのだろう。

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麺も博多系の極細タイプとは違う、黄色い中太。スープとの絡みを考えた選択であろう。適度な歯応えとツルンとした喉越しが心地よい。

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皮ごと調製してあるチャーシューは、肉の旨味と脂の甘みがともに楽しめ、トロトロと舌の上でとろける完成度の高い逸品だ。

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さて『麺友 一誠』さんのラーメンには別の楽しみ方がある。食べ終わった後のスープにご飯(100円:なおランチタイムは無料)を入れて、

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雑炊のようにして食べるのだ。行儀が悪いと思われるかもしれないが、店内にはこの食べ方を勧める張り紙もあるので、堂々と頂こう。ところでラーメンのスープって、どうしてこんなにご飯に合うんだろう…。

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完食!

『麺友 一誠』さんは駅から遠いことや、メディアへの露出がまだ少ないこともあって行列が形成されるには至っていない。しかしグレードの高い美味しさを提供しているのは事実。“行列が出来る店”になってしまう前の今が、ゆっくり味わえるチャンスかも!?


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2008年01月14日

荏原中延『多賀野』さんに感じる、ある悩ましい思い

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東急池上線・荏原中延駅

東急池上線・荏原中延駅…周辺に三つの大型商店街を擁するものの、最寄に観光地があるわけではないので、基本的には地元民による地元民のための駅といえる。しかし、この駅の近くには、わざわざ遠くから足繁く通う人たちもいる、注目のスポットがあるのをご存知だろうか?

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荏原中延駅の改札を抜け、直進。道路を越えればすぐの場所に店を構えるのが、こちら『多賀野』(たがの)さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。左の写真は開店の一時間ほど前に撮ったものだが、これが30分前ぐらいになると右の写真のように早くもズラズラッと大行列が出来る。休日ともなると評判を聞きつけた遠方からの客が加わるので、下手をすると一時間半ぐらい待たされることもある人気店である。

ちなにみ店内はL字型のカウンター席×12と四人掛けのテーブル席×1という構成。前述のように非常に混んでいるので店内の様子をカメラに収めるのは断念した。

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中華そば(650円:税込)

『多賀野』さんは日清食品とのコラボレーションでカップめんにもなった『ごまの辛いそば』始めとする特徴的なメニューでも知られているが、同店の実力を計る上では、一度は一番ベーシックな中華そばを食して欲しい。系統としては最近では逆に珍しくなってしまった醤油ベースの純東京ラーメンである。

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スープはトリと醤油をベースに、煮干しや昆布といった魚介類の旨味がプラスされている。店主がラーメンを作る行程を見ていると、最初から寸胴鍋で全ての具材を煮込んで味を出すのではなく、魚介類は小鍋で別に味を煮出し、丼の中でトリベースのスープと合わせる方式をとっていた。『多賀野』さんのスープは魚介系の旨味が出ているのに乾物臭さがあまり感じられないのが特徴なのだが、こうした細かい作業の賜物であろうか。

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麺は中細のストレートタイプ。醤油ベースのスープに合わせるだから王道の選択といえる。モチモチした歯応えが良い感じでスープの絡みも良い。チャーシューは柔らかくジューシーで、丹念に調製されたことが分かる。

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完食!

『多賀野』さんのネックは、やはりあの大行列だろう。『多賀野』さんの味は丁寧に作りこまれているのが分かり「また食べたいな…」と思わせる味なのだが、自分は基本的に「食べたいときにパッと食べられない」ことから、行列に並ぶのが好きではない

そして、店主や店員さんたちの会話を聞く限りでは、複数で来た客に、なるべくタイムラグが無いように料理を出すことへのプライオリティ(優先順位)が高いようで、結果としてお客を捌く全体的なスピードに影響が出ているように感じられるのだ。

しかし、有名になって行列が出来るようになった結果、とにかく来た客を捌いて回転率を上げることだけを念頭に置き客の注文を流れ作業で機械的にやっつけるうちに細かい手間を惜しむようになり、ズルズルと味を落としてしまった“元”名店にはなって欲しくないという思いもあるのも事実なのだ。

うーん、悩ましい…。


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2008年01月05日

溝の口『ながさき』さんで味わう本格ちゃんぽん

やれやれ、年末に取材は済ませていたのだが、ようやく書ける時間が取れた…

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東急田園都市線:溝の口駅

駅周辺に各種施設が密集する溝の口駅前は、川崎市内でも屈指の商業地である。

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ここは溝の口駅前、丸井が中心テナントとなっているノクティ2の裏手(詳しい場所は上部リンク先を参照)。こじんまりとした店を構えているのは『ながさき』さん。この界隈では、美味しい長崎ちゃんぽんを饗するお店として知られている。

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店内の様子

椅子席がいくつかあるだけの小さなお店。メニューはちゃんぽん、皿うどん、餃子、ライス、あとはアルコール類だけという潔さ。ご存知の通り、ちゃんぽんは中華鍋で具を炒め、スープを加え、麺を投入して完成させる料理。つまり中華鍋一つあれば完結できるため、こうした小規模店舗に向いたメニューといえる。

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ちゃんぽん中(1,050円:税込)

メインメニューのちゃんぽんは小(950円)、中(1,050円)、大(1,150円)の三ランクから選べる。某長崎ちゃんぽんチェーン店のスモールちゃんぽん(350円)、長崎ちゃんぽん(450円)、ビッグちゃんぽん(600円)と比べると割高のように思える。

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しかし、食べてみれば納得。豚肉、さつま揚げ、エビ、イカ、キクラゲ、キャベツ、もやし…といった肉・魚介・野菜の旨味がトンコツスープと共に口中に雪崩れ込む様は圧巻ともいえる。これにモチモチした麺がよくマッチして、箸が進むこと請け合いだ。

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完食!

気をつけなければならないのは、普通の人なら小でも量的に十分であるということ。ちゃんぽんと共に餃子やライスを注文しようと思うのであれば、ご注意を。


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2007年12月16日

全体的な完成度が高い、二子玉川『博多濃麻呂』さん

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東急線・二子玉川駅

現在住んでいる自由が丘から距離的に近いので、自分は二子玉川駅周辺にもよく出没する。この日も、明確な目的もなく彷徨っていたのだが、そんな自分の目の前にこんな風景が飛び込んできた。

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島屋二子玉川店の本館と南館の間の道を進んだ先、高速道路高架下付近に店を構える(詳しい場所は上部リンク先を参照)『博多濃麻呂』(はかたこくまろ)さん。訪れた際の時間は14:30を過ぎており、食事時というには少々外れている。それなのに店先には行列が形成されていた。「ははーん、ニコタマに行列の出来る博多ラーメンの店があると聞いていたが、この店のことか…」と納得し、行列に並んで入店することに。

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ラーメン(580円:税込)

店はカウンターのみで7〜8人も座ればキャパシティの限界といったところ。ただし客の入りが良いので店内の写真を撮る余裕は無かった。着席して一番ベーシックなラーメンをオーダー。程なく運ばれてきたのがこちら。やや脂が多めに浮いている白濁した博多風トンコツスープに、ネギ・チャーシュー(煮豚)・海苔・キクラゲというシンプルな構成

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まずはスープを啜ってみた。自分は豚臭いトンコツスープのラーメンが非常に苦手なのだが、こちらのスープは臭みを出すことなくトンコツの旨味を抽出することに成功している。まぁ「纏まってはいるけれど『博多濃麻呂』という店名からすれば、もっと濃厚なスープでもいいのになぁ」と感じたのも事実ではあるが、

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ただ、同店では紅ショウガや高菜、

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すりゴマやクラッシュニンニクなどのトッピングが充実しており、これらを投入して食してみると、そうした不満は解消された卓上の薬味が投入されることを前提として味を組み立てているのだとしたら、こちらの店主は相当な切れ者である

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一般的な博多ラーメンの店に比べると「麺はやや柔らかめだなぁ」だと感じた。そのため

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替玉(150円:税込)

替玉を注文する際に「麺は固めでお願いします」とオーダーしたところ、自分にとってはBESTの固さとなった。細くて歯応えと喉越しの良い麺がスープを絡めて口中に入り込むと、満足感で胃の腑が満たされていく。

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完食!

前述したように個人的に若干引っかかった点はあるものの、全体的な完成度は高く、東京ではオススメできる博多ラーメンの一店である。おそらく自分が引っかかった点も、店主が日々精進していく過程でどんどん良い方向に変化していくのではないかと思う。また近いうちに訪れて、その変化を楽しみたい。


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2007年10月13日

絶妙という言葉の意味が学べる、分倍河原『ふくみみ』さんの特製中華そば

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分倍河原駅前にある新田義貞公の像

駅の写真を取るのを失念したので、代わりに冒頭には駅前のバスロータリーにいらっしゃる新田義貞(にった よしさだ)公にお出ましいただいた。京王線とJR南武線が乗り入れるここ分倍河原は、競馬場で有名な府中の隣にあり、かつて鎌倉幕府打倒のために挙兵した義貞公が、幕府軍と戦った古戦場があることで知られる。

また人気ドラマ『古畑任三郎』シリーズの主人公、田村正和氏演じる古畑任三郎警部補が分倍河原在住(世田谷から転居)という設定になっており、同駅に関してはこちらでご存知の方もいらっしゃるかも知れない。

古畑任三郎
はてなダイアリー

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さて、改札を出て右手の陸橋を越えると義貞公のいらっしゃるバスロータリーがあるが、今回ご紹介するお店はそれとは反対方向なのでご注意いただきたい。改札を出て左手にある商店街方面へ向かい、北上すること10分弱。旧甲州街道(東京都道229号府中調布線)及び甲州街道(国道20号線)という二本の大通りを越えた先の住宅街の一角にあるのが『ふくみみ』さん(詳しい場所は上部リンク先を参照)。

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お店の外壁に張ってある営業時間の案内

立地条件がよいとは言えず、また写真のとおり営業時間が非常に短いというハンディがありながら、連日盛況の人気ラーメン店である。

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特製中華そば(750円:税込)

『ふくみみ』さんのメニュー構成はシンプルで、店内に掲げられているラーメンのメニューは基本の中華そば(550円:税込)と、三枚の大判チャーシューと煮玉子が入った他店ならチャーシュー麺に相当すると思われる特製中華そばのみ。今回注文したのは特製中華そば。

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まず目に留まるのは、色気さえ感じられる艶やかで半透明な麺である。店内では特にアナウンスがされていないが自家製麺。食した印象も期待に違わず、口当たりといい噛み応えといい、硬すぎず柔らかすぎず、さりとてコシはあって自己主張はシッカリと行うという実に絶妙な加減なのである。

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また柔らかく煮込まれてはいるけれど箸でつまんでもボロボロ崩れることはない絶妙な出来栄えのチャーシューと、

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スープの味を壊さないよう配慮されたと思われる絶妙な味加減・煮加減の半熟玉子もレベルが高い。

さらに特筆すべきはスープで、結構油が浮いているにもかかわらず後口が非常に軽く、また醤油ベースなのに醤油のキツさを感じさせないし、動物系・魚介系双方の味がするにも関わらず喧嘩せずに纏まっているという非常に絶妙な味のバランスをキープしているのである。

日本国民が全てラーメン評論家と化している感がある現状、一般的には、印象に残りやすいためトンコツならトンコツだけ、煮干しなら煮干しだけの味がダイレクトに伝わってくる個性が強く出た一本調子の味が支持される傾向にある。そんな中にあってアッサリ系で且つ味のバランスで勝負をかけ、なおかつ立地条件や営業時間のハンディを乗り越えて顧客を集める『ふくみみ』さんの実力は推して知るべし、である。

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辛味ご飯(250円:税込)

なお『ふくみみ』さんのラーメンは丼が小ぶりの所為か量が若干軽めなので、シッカリ食べたい向きは大盛りを注文するか、自分のようにご飯モノのサイドメニューを注文するといいだろう。写真はピリ辛に味付けされた豚挽肉をご飯にかけ、生卵の黄身と絡めて食べる辛味ご飯。自分的には「黄身を絡めることもあるから、もう少し辛味を強めにした方が“辛味ご飯”の名に負けないかな…」とも感じるが、味そのものは良くサイドメニューとしてオススメできる。

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完食!

炎天下の夏場などは来訪するのに苦労するが、今のような季節は立地条件に恵まれないお店を攻略するには良い。皆様も訪れてみてはいかが?


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2007年09月16日

祐天寺『醤丸』さんでの、とろけるような体験

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明顕山祐天寺

写真は明顕山祐天寺。東急東横線・祐天寺駅の駅名の由来となった寺院である。駒沢通り沿いにあるため、駅からは歩いて5分少々かかる。なぜ夜も更けたというのに自分がこのような場所にいるかというと、以前仕事が遅くなって電車が無くなり、タクシーで帰宅した際に車窓から見かけた或るお店に向かうためだ。

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場所は駒沢通り沿い、祐天寺からは道路を挟んで斜向かいに店を構える(詳しい場所は上のリンク先を参照)ラーメン屋の『醤丸』(じゃんまる)さんが、そのお目当ての店である。

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店内の様子

『醤丸』さんは、初老のご主人が一人で切り盛りしている。自分が入店したのは20:30過ぎで、写真を撮った瞬間は丁度お客があまりいないタイミングだったのだが、自分が注文を待つ間に何組ものお客が来店し、空席を待つ人まで出るほどになった。時間的に夕食時というには遅いし、駅からも少々距離があるのは立地条件としてマイナスだ。「それでも順番待ちがでるほど人を集められるラーメンだというのか…」と、期待に胸が高まった。

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ラーメン(600円:税込)

『醤丸』という屋号から、てっきり醤油ベースで鶏ガラでダシをとった澄んだスープのラーメンが出てくるかと思ったら、豚骨醤油ベースのラーメンが出てきたので面食らった。豚骨醤油ベースのスープに太い麺、具に海苔やホウレン草を採用し、注文時に麺の固さや味の濃度を調製できるところなど、俗に家系ラーメンと呼ばれるスタイルに近い。ただ一般的な家系ラーメンのスープほど茶色がかった色のスープではない。

家系ラーメン
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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少しトロっとしたスープが太目の縮れ麺に良く絡むスープは臭みの無いまろやかな味で、ほんのりとした甘みのある後口が心地よく美味しい店主の丁寧な仕事ぶりが伺える逸品である。カウンターには胡椒や下ろしニンニクを始めとする薬味が数多く置かれているが、まずはそのままジックリとスープを味わって欲しいと思う。

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チャーシュー(煮豚)もシットリと柔らかく、肉の味もシッカリ味わえるので好印象を持った。どうもカチカチに煮すぎた煮豚は苦手で…

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角煮めし(250円:税込)

さて、同時に注文したのがサイドメニューの角煮めし。ご飯の上に角煮を3切れと高菜、ホウレン草、ネギなどを乗せている。

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この角煮を一口食べてビックリ仰天。グルメ番組などでブランド肉を使った料理を食べたタレントが判で押したように「柔らかーい、口の中でとろける〜」とコメントしているが、『醤丸』さんの饗するアツアツの角煮は本当に口の中でとろけて…いや、溶けて無くなってしまうのだ! 気をつけないと溶けた肉と脂身によって口中粘膜に火傷を負ってしまうので、口に入れる際は注意して欲しい。

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というわけで、あっという間に完食。良店をまた一つ発見した喜びのため、帰りの足取りが軽かったのは言うまでも無い。


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2007年08月18日

東京進出希望!?『タンタンヌードゥルショップ 担担』さんの味わうグレードの高い坦々麺

ラーメンのようにスープを張ったタイプの坦々麺を開発したのは、中華の鉄人・陳健一氏の父、陳健民氏であるという。その後、本来坦々麺とは少量のタレと麺を絡めて食べるものだということが知れ渡っても、それらが『汁無し坦々麺』と称されるのが一般的であるように、日本人にとって坦々麺とはラーメンのバリエーションの一種という位置づけに変わりは無いようだ。

ところで、坦々麺はゴマの味がしてピリ辛であれば格好がついてしまう一面があり、残念ながら玉石混合なのが実情である。だが自分が旅行先である京都で出会ったこのお店は、ハイレベルな坦々麺を出す店といえるのではないか。

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四条大宮から四条通を西に進み、JR高架の袂(たもと)付近まで足を伸ばすと進行方向右側に姿を現す(詳しい場所は上部リンク先を参照)のが『タンタンヌードゥルショップ 担担』さん。その名の通り、坦々麺…しかもラーメンタイプの坦々麺専門店で、他はサイドメニューが若干あるのみ。近隣は決して繁華街とはいえないが、客の入りは良い。カウンター席だけの小規模店舗ではあるが、侮れない実力の片鱗を感じさせる。

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坦々麺(並)(650円:税込)

こちらが同店の看板メニュー、坦々麺。写真のようなノーマルタイプと冷やしタイプの二種類があるが、今回選んだのはベーシックタイプ。

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坦々麺のスープというと「激辛なのではないか…」と身構える方も多いと思うが、同店のスープは辛さ控えめ。刺激を求める方は随時卓上の香辛料で対処する形式だが、ぜひ最初は初期状態のスープを一口啜ってみて欲しい

自分の第一印象は「上品な味だなぁ」だった。ゴマの甘みが良く生かされ、しかもゴマだけではなくスープ自体の旨味も感じ取ることができる良質の味。市井の中華料理屋の坦々麺ではなく、銀座辺りの高級中国料理店で出てくるような坦々麺のスープを想起させる。まぁそんな高級料理店など縁遠い自分ではあるが、思わずそんな連想をしてしまうような味だった。

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麺は坦々麺の王道である細目で若干ウェーブがあるタイプ。湯で加減が若干柔らかめなのはスープとの絡みを配慮してのものか。メインの具は白ネギと挽肉。京都だからといって、甘みの強い九条ネギを安易に使わないのも、味の構成を考えてのことだろう。

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レタス入りチャーハン(小)(350円:税込)

同時にオーダーしたチャーハンもグレードが高かった。米粒はパラリとしてチャーハンの理想形となっているが、それでいて闇雲に火を通しているのではなくレタスのシャキシャキした歯応えもキープしている。坦々麺のスープと交互に食せば旨さの相乗効果で喜びも倍増だ。

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完食!

バス代節約を目的に徒歩で来店したため、大量の発汗に伴う喉の渇きに耐えかね、同店に来訪する直前にペットボトルのスポーツドリンク500mlをガブ飲みした。にも関わらずスープを飲み干せるに至ったというのは、同店の実力の高さを証明しているのではないか。東京在住の自分としては、東京進出を願いたい一店である。


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2007年08月05日

中華そば屋『伊藤』さんで味わう完成度の高いスープ

名人、達人の類は、何処にいるか分からないもの。名店も何処にあるか分からないもの。今日は、お世辞にも交通の便が良いとはいえない場所にあるとは言えず、また目立たない外見ではあるが、ハイレベルな一品を出す店をご紹介したい。

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東京都北区:王子駅

一応、最寄り駅は王子駅になる。赤羽と並ぶ、東京北部を代表する大都市である。

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豊島中央通り商店街

その王子駅から十数分歩くか、バス利用なら豊島三丁目というバス停で下りると、こちらの豊島中央通り商店街に辿り着く。この通りをさらに進むこと数分、ようやくご対面できるのが、

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こちらの中華そば屋『伊藤』さんである(詳しい場所は上部リンク先を参照)。拍子抜けするほどシンプルな外見で、また暖簾が店の内側にかかっているため営業中なのかどうかも判然としないが、

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扉に営業中との札がかかっていれば大丈夫

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中華そば屋『伊藤』内部

内部もコンクリートの壁が剥き出しで、その中にカウンター席とテーブル席がチョコチョコあるだけ。唯一目立つ調度品といえば、

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メニューや営業時間が書かれた紙が張ってある葦簀(よしず)ぐらい。やたらと内装に凝るラーメン屋が増えた昨今では確かに殺風景ではあるのだが、内装に懲りすぎているラーメン屋には奇妙な居心地の悪さを感じてしまう自分にとっては居心地の良い空間でもある。なお葦簀には、

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化学調味料不使用、自家製麺といった興味深いキーワードも掲載されている。

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メニュー

メニューを見ると、なんと二種類しかない。店舗の作り同様シンプルな構成である。選べるのは基本メニューの『そば』と、チャーシュー(煮豚)の入った『肉そば』。オプションで『大盛り』と『スープ増し』が選べる。『大盛り』は分かるが『スープ増し』という聴きなれない項目には疑問符が浮かぶ方も多いだろう。それは、実際に同店のラーメンを注文してみれば分かる。

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肉そば(650円:税込)

写真だと分かり辛いかもしれないが、ノーマル状態だとスープの量が一般的なラーメンよりもかなり少なめなのだ。一般的なラーメンだとスープは器にタップリと注がれ、麺はスープからようやく頭だけが覗いているような状態であるが、同店では麺が肩まで露出しているぐらいのラインまでしかスープが注がれていない…と説明すると、ニュアンスが掴めていただけるだろうか。

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だが驚くべきは、スープの絶対量の少なさではなく、その味である。煮干から取ったと思われる魚介系スープだが、苦味のようなマイナス面を一切感じさせることなく旨味だけが丁寧かつ徹底的に抽出されたその味は、初めて口にしたとき「ラーメンのスープというより和食の汁物のツユのようだ」という感想を抱くほどだった。もちろん同店のラーメンは単品料理だから、基本的にコース料理のなかの一品である汁物よりは力強く、そして野趣溢れる味なのだが、つまりそれだけ完成度の高い、美味しいスープなのである。

ただし味の構成要素に動物性のそれが殆ど感じられないことに加え、化学調味料を使用していないため、ラーメンのスープという先入観で味わうと人によっては「味が薄い」と感じるかもしれない。そう感じた場合は、訓練だと思って、スープの味を舌の先・側面・中央部・奥側の全てを動員して感じ取るようにして味わってみて欲しい感覚を研ぎ澄ますと、このスープのキメ細やかで奥深い全貌が見えてくるだろう。それでもイマイチというのであれば、まぁ「お口に合わなかった」ということで(笑)。

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ところで、同店は麺もレベルが高い。一般的なラーメン店のそれよりも硬めに調製されており、口の中で確かな歯応えを感じさせ、さらに飲み込む時には程よい自己主張を喉に残していってくれる。と、ここまで書いて思ったのだが、同店のスープが少なめなのは「スープは麺を食べるために味をつける手段」といった位置づけだからではないだろうか。

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なお、煮豚は『肉そば』だけの具で、『そば』だと具はネギのみとなる。タンパク質が大好きな方は『肉そば』の注文をお薦めする。

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完食!

交通の便が良いとは言いがたく、またスープの項で述べた理由により万人にオススメはできないが、なにかの折にチャレンジしてみてはいかが?


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2007年06月10日

新井薬師前『RYOMA』(りょうま)さんで感じるラーメン維新

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西武新宿線・新井薬師前駅

西武新宿線・新井薬師前駅。一般的には新井山梅照院薬王寺(あらいさんばいしょういんやくおうじ)、通称『新井薬師』の最寄り駅として知られ、自分にとっては出身高校の最寄り駅として馴染み深い駅だ。高校を卒業してからは長い間当駅で下車することは無かったのだが、最近、或る事情から再び下車することが多くなった。お目当ては…

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こちら『RYOMA』(りょうま)さん。幕末の風雲児、坂本龍馬にあやかって命名されたのであろう当店は創業して数年程度の新参ではあるが、シンプルな調味料ゆえ誤魔化しの効かない塩ラーメンで名を馳せるという偉業を達成したお店だ。テレビや雑誌で何度と無く取り上げられているので、ご存知の方も多いかもしれない。

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『RYOMA』さん店内

写真では分かり辛いかもしれないが、カウンターとテーブル席が用意された店内は、今どきのラーメン店の基本スタイルに習ってスタイリッシュに纏められている。

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トリチャーシューラーメン・塩鰹(950円:税込)

今回注文したのは人気メニューのトリチャーシューラーメン。スープは塩味と塩鰹の二種類から選べるが、今回は塩鰹をチョイス。見た目は白濁しており九州トンコツラーメンのような感じだが、香りは紛うことなき魚介系のそれである。味のほうも、トンコツ系の舌に直接響くストレートな味わいとは全く異なる、口の中でフンワリと奥深く広がるクリーミーな味わいだ。

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麺は細めの縮れ麺。スープに合わせた選択といえる。少し固めの湯で加減なのが、固めの麺が好きな自分には嬉しかった。

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そして眼を見張るのがトリチャーシューの旨さ。これを初めて食べたときは驚いた。メニュー写真の印象から棒々鶏(バンバンジー:蒸し鶏、クラゲ、キュウリの上にゴマソースをかけた四川料理)に入っている細切りの蒸した鶏肉のようなパサパサした食感を想像していたのだが、一口食べたらそれは粉微塵に砕かれた。なんともシットリとした味わいで、まるで良くできたハムのようだったからだ。人気メニューになるのも当然であろう。

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というわけでアッサリ完食。非常にハイレベルなラーメンであるのは間違いないが、あえて難点を探せば拘りの食材を用いている故に、一番シンプルなラーメンでも税込730円と値段設定が総じて高めであることか。

ともあれ、『RYOMA』さんが最近できたお店でよかった。高校在学中に存在していたら入り浸っていたに違いない(笑)


補足:この『RYOMA』さん、鉄板焼きのような定食メニューも置いてある。純粋なラーメン専門店で無いにも関わらず、評判になるラーメンを饗する店は最近では珍しい。


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2007年05月20日

バリエーションが少なくても客を呼べる『唐そば』さんの実力

一般論として、多様な顧客のニーズに答えるため、店舗に並べる品物の種類は多いほうが無難だ。しかし中には「手を広げると一つひとつの品への集中力が落ちる」として、品数を増やさない店舗もある。その場合は主力商品となる“一つひとつの品”によほど実力が必要なのだが…。

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JR渋谷駅

今回ご紹介するお店などは、その“一つひとつの品”に自信がある店の部類に入るだろう。

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渋谷駅東口から歩道橋を渡って少々歩くと到着するのが、こちら『唐そば』さん。ルーツは北九州市・黒崎にあり、現在は店主の体力的都合で閉店してしまった同名の名店。

以前テレビのドキュメンタリー番組で、本店を預かる父の元で腕を磨いた息子さんが、ラーメン激戦区(この定義はマスメディアの都合に左右される部分が大きいと自分は感じているが…)といわれる渋谷に九州から参戦する、といったようなノリで紹介されていたのを記憶している。

現地と東京の水の違いから、なかなか本店と同じ味が出ずに苦労したそうだ。おそらく、その苦労は現在も続いているのだろう。テレビで取り上げられた当時はとてつもなく行列ができていたものだが、今ではそういった混雑も大分落ち着いてくれた。

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ラーメン(600円:税込)

九州のラーメンといえば、お馴染みのトンコツ臭全開の白濁スープを思い浮かべるが、『唐そば』さんはトンコツをガンガン煮込んで取るタイプのそれとは違い、癖がなく滑らかな味。荒削りな無骨さを売り物にしている感もある九州系ラーメンにしては規格外ともいえる品のいいスープである。しかし、ただ品がいいだけではなく、キクラゲやモヤシといった個性の強い具を纏め上げるだけの自己主張の強さも持ち合わせている。

そして、この店の大きな特徴として、チャーシューメンやネギラーメンといったような、ある特定の具材を増やしたバリエーションメニューが無いことが挙げられる。メインメニューはラーメンとつけ麺、それと各々の大盛メニューのみで、サイドメニューも白米のおにぎりとゆで卵があるだけ。九州(というより博多)ラーメンではお馴染みの替え玉システムも採用していない。それでも評判を呼び、顧客を集めているのは、この店の実力を測る一つの物差しとなるのではないか。

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難点を挙げれば、普通盛りだと量が若干少なめで、小腹が空いたときなどはいいが、主食で食べるには少々物足りなさを感じるところか満腹感を感じたいなら大盛り(750円)プラスおにぎり(2個100円)で!…だとフツーの人には多いかな(笑)。


疲労が蓄積し、この週末は殆ど寝て過ごした…。
posted by 只今 at 20:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月13日

立地条件の悪さを跳ね除ける『一福』さんの凄さ

どんな業態の店舗でも、立地条件が良いに越したことはない。それが飲食店であればなおさら「駅徒歩○分」とか「環○通り沿い」といったように、交通の便が良いほうが有利とされる。しかし今回ご紹介するお店は、実力さえあればたとえ駅や大通りから遠くても顧客を集められるのだと教えてくれた。

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渋谷区立児童福祉センター

ところは東京都渋谷区本町(ほんまち)。大通りからも外れ、最寄駅となる京王新線・初台駅もしくは幡ヶ谷駅からは共に徒歩15分ほどかかってしまうようなフツーの商店街の一角にその店はある。あえて目印を挙げれば、隣の建物がこの区立児童福祉センターだと覚えておいて欲しい。

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そのお店は『一福』さん(詳しい場所は写真下のリンク先参照)という。札幌ラーメンブームが去って久しい平成の世にあって、味噌ラーメンを看板メニューとする珍しいお店。前述のとおりお世辞にも立地条件が良いとは言えず、しかも昭和の時代にブームが去った味噌ラーメンを武器に客を呼べるのだから、その実力は推して知るべし。カウンター席のみの小規模店舗とはいえ侮ってはならない。早速食券を購入し、席に着いた。

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囲炉裏麺(980円:税込)

今回注文したのは、主力商品である味噌ラーメン類の中でも更に一枚看板といえる囲炉裏麺。中央にある白く細い物体はなんとサメの軟骨なのだそうだ。定番具材としては煮豚も入っているが、そのほかの具は水菜、小口切りにして焦げ目をつけたネギ、さらにクルトン(!)と独創的且つ多彩。

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割り箸ではないのが珍しい

麺は味噌ラーメンではオーソドックスなチョイスといえる太目の縮れ麺。肝心のスープは一般的な味噌ラーメンにありがちな極めて味噌臭く塩分過剰なそれとは違い、味噌の甘みと旨味だけを上手に抽出したクリーミーな味。これは味噌と一緒に使用しているという酒粕の効用かもしれないアルコールの摂取に繋がるので、酒粕が入っている旨は食券にも記載されている。これは飲酒運転や未青年の飲酒に対する世間の目が厳しくなっている世相を反映したものと考えられる)。

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非常に嚥下しやすい味で、久しぶりにスープまで飲み干してしまった。これはなにも自分が大食漢だからではない隣の席にいた20代後半〜30代前半と思しき女性も同じく最後まで飲み干していたのだ。ダイエットや健康に対し非常に気をつかう年代の女性に、大人の男性でも満足するほどのボリュームがある味噌ラーメンをスープまで残さず平らげさせるには、余程の実力が必要だろう。ちなみに店主も女性だ。

一部有名店に見られる一口めのインパクトに全てをかけた味ではなく、最初から最後まで変わらぬしみじみとした旨味を伝えようとする味の組み立て方は、使い古された表現で恐縮だが「おふくろの味」との喩えが最も適切だと思われる。


ラーメンを取り上げたのは久しぶり
posted by 只今 at 17:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

八王子での思わぬ収穫『中華そば青葉』

昨年末のある日、故あって終日八王子で過ごした。『2006/12/25 画竜点睛を欠く踏切とは?』を見つけたのもその日だったのだが、思わぬ掘り出し物だったのが

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中華そば青葉 八王子店

中野の有名ラーメン店『中華そば青葉』さんの支店を発見したことだった。

常に大行列が出来る本店はラーメンガイドブックの常連であり、またTVなどでも度々紹介されているので、ご存知の方も多いだろう。この支店も店内には随分と待ち人がいたのだが、店員さん曰く「食事時を外せば(待ち時間は)それほどでもない」とのことなので、穴場といえるかもしれない。

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メニューはノーマルな「中華そば」(650円税込)と「つけめん」(700円税込)、そしてこれらにチャーシューやメンマなどの具が増量された「特製中華そば」(850円税込)と「特製つけめん」(900円税込)の四種類のみ。スープはトンコツやトリガラから取った動物系のスープと煮干や鰹節から取った魚介系のスープをミックスさせている。動物系スープのシッカリとした味わいは油断すると後味の悪さに繋がりかねないのだが、魚介系スープの味が後口をサッパリさせてそれを防いでいるという優れもの。また魚介系スープは香りの面でも日本人に馴染みが深い分、食欲をそそる効果がある。麺はやや縮れた中太麺で喉越しがよく、テンポ良く食が進む。そのためか客の回転が速く、これも待ち時間がそれほど長くない原因のひとつかも知れない。

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そしてこれが『中華そば青葉』さんの代名詞的存在ともいえる半熟玉子。ラーメンスープで仄かな温かみがついて美味しさを増している。この店のヒットにより動物系・魚介系のダブルスープに半熟玉子を具材として使うスタイルのラーメン店が最近増えたように思うが、そうした類似商品が生み出されるのは人気者の宿命といえよう。だが類似商品が本家本元を越えた…という話も、あまり聞かない。人間にとって第一印象というのは強烈だから、後発組が不利なのは致し方あるまい

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完食!

さて、この『中華そば青葉 八王子店』さんは八王子の駅からだと歩いて15分ほどかかる場所にある。土地勘の無い自分が説明するのは少々困難な場所にあるので、『中華そば青葉』さんのHPへのリンクを下に設置しておく。この中に中野本店、八王子店だけではなく全店舗の住所が載っているので、気になった人は、近所の店に足を運んでみてはいかが?

『中華そば青葉HP』http://aobai.jp/



美味しい店探しは大変
posted by 只今 at 22:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月20日

本日発売、実食!ホワイトカレーヌードル

今度はカップ麺で登場! 「ホワイトカレーヌードル」
Excite Bit コネタ

アチコチで取り上げられたので、皆様も名前ぐらいは聞いたことがあるであろう「ホワイトカレー」。念のために説明すると、ホワイトシチューのようにホワイトクリームをベースにした“白い”カレーなのだ。ターメリック(ウコン)に代表されるカレーの色を出すスパイスを出来る限り少なくすることで白さを保っているとのこと。有名になれば便乗…もとい関連商品が続々と発売されるのが世の常で、このたびなんと日清食品から「ホワイトカレーヌードル」なるものが発売されたというので、早速食してみることに。

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外見はこんな感じ。どう見ても「カップヌードル・ホワイトカレー味」なのだが、セブン&アイ・ホールディングスのグループ店舗(セブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークベニマル)での限定販売のためか、カップヌードルの名を冠してはいない。

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フタをあけると漂ってくるスパイシーな香り。見た目は白くても、これはカレー味の食品なのだと実感する瞬間だ。

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肝心の味だが、ぶっちゃけて言えば「カップヌードル・カレー味マイルドバージョン」である。甘口カレー…と言ってしまうと語弊があるが、要はフツーのカレー味のカップヌードルほど香辛料がキツくないのだ。この辺、辛いのが好きな人には物足りないと感じるかもしれない

よって辛いのが苦手だけれどカレー味の食品は食べたい人とか、あるいは子供に刺激物を食べさせたくない親御さんとか、カレーの黄色い色が舌やら唇から服やらに移ってしまうと困る人には丁度いいかもしれない。ただ「ホワイトカレー」が一過性のブームに終わってしまえば意味の無い論評ではあるが…。


さすが日本の国民食。種類も豊富
posted by 只今 at 21:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月05日

『くじら軒』はラーメン界のマエストロ

個人的な考えだが、日本ではゼネラリスト(広範囲な知識・技術・経験をもつ人)よりもスペシャリスト(特定分野について深い知識やすぐれた技術をもった人。専門家。)への評価が高い気がする。というよりスペシャリストに比べてゼネラリストへの評価が著しく低いと感じる。『器用貧乏』という表現が存在することが、そのひとつの証明だ。

まぁ、何かひとつでも突出した知識・才能があったほうが本人としてもアピールしやすいし、周りの人間も評価しやすいのは確かである。しかしオーケストラの指揮者(コンダクター)は、個々の楽器演奏技術に関しては専門職の人間に及ばないにしても、指揮をする楽曲で使用される全ての楽器に対する知識は勿論のこと、指揮をする楽曲のスコア(総譜)や構造等、その楽曲に対するありとあらゆる知識・技術・経験がないと勤まらない。ただメトロノームの代わりをしていればいいというものではない。指揮者が敬意を込めてマエストロ(伊語:巨匠の意)と呼ばれるのも納得だ。

今日ご紹介するお店は、そんなマエストロな一軒。

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学芸大学 くじら軒(左:外観 右:店内)

神奈川の本店はラーメンガイドブックの常連だが、ここはその支店にあたる。場所は学芸大学の駅から五本木交差点を祐天寺方面に歩いて数分。学芸大学の駅からなら7〜8分といったところ。本店は常に大行列ということなので基本的に行列に並ぶという行為が好きではない自分は二の足を踏んでいたのだが、住まいのある自由が丘から電車で二駅のところに支店があるという情報を入手。訪れて以来何度も足を運ぶこととなって現在に到っている。食事時のコアタイムをはずせば待たずに座れるから助かる。

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ラーメン(薄口醤油)650円

味のベースは薄口醤油の『ラーメン』、濃口醤油の『支那そば』、そして『塩ラーメン』の三種類。今回のチョイスは自分が一番気に入っている『ラーメン』とした。

肝心の味なのだが、醤油ベースということで所謂『東京ラーメン』の味。しかも極めてクオリティの高いそれだと思っていただければ間違いない。あまりにも味にバランスが取れているため「煮干の薫りが強い」とか「トンコツの味が良く出ている」というような味に関する具体的な描写が難しいことをお許し願いたい。

さて『くじら軒』のラーメンの味は上記のように「どこかが目立つ」といった部分が無いため、ややもすると「フツーのラーメン」という印象を与えやすいのか、ネット上などで「思ったほど(の味)ではなかった」といったような感想を目にすることがある。

だが先のオーケストラの喩えに戻れば、例えば「バイオリンだけが目立ったけど他の楽器は印象が薄かった」という演奏内容では決して成功したとはいえないだろう(無論バイオリンを目立たせることが目的の楽曲であれば別)。全ての楽器、全ての音色が一体となって素晴らしい音楽を作り出すのがオーケストラの真骨頂だとするなら、全ての食材が一体となって素晴らしい味を作り出している『くじら軒』は高く評価されて然るべきだと思う。


おっと、忘れるところだった。今回は胃袋の都合でオーダーを見送ったが『くじら軒』にはチャーシュー飯、くじら飯(豚肉の唐揚げを乗せてタレをかけたもの)といったご飯もののサイドメニューがあり、美味。ぜひこちらもお試しを。


プロの意見はこちらで…
posted by 只今 at 23:12| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月24日

『看板に偽りなし』の巨大チャーシュー

まずは、これを見てもらいたい。

店頭食品サンプル

「店頭サンプルだからといって、また随分とチャーシューを大きくディフォルメしているじゃない」と、思った方はいらっしゃらないだろうか。実はこれ、ディフォルメでも誇大広告でもないのだと知ったら、驚かれるのではないだろうか。


話は、少し前に遡る。

本日、自分は諸般の事情により、昼食を取り損ねてしまっていた。
断っておくが、一日や二日食事を抜いたところで問題が無いぐらいタップリと皮下脂肪を溜め込んではいる(笑)。しかし「折角空きっ腹を抱えているのだから」ということで、冒頭で紹介した食品サンプルを置いてある店へと向かったのだ。

らあめん 満来(まんらい)
らあめん 満来(まんらい)

場所は新宿、小田急ハルクの裏手にある。昼はいつも行列が出来ているが、夜半の到着だったため行列すること無く店内へ。一階のカウンター席が満席だったので、食券を購入したのち、二階のテーブル席に着く。すると程なく…

チャーシューらあめん1300円
チャーシューらあめん1300円

ご対面と相成った。

この巨大な肉塊は圧巻
この巨大な肉塊は圧巻

ただ大きいだけではなく、柔らかくしっとりとした食感が嬉しい。また麺は平打ちタイプで、歯触り・舌触りが滑らか、且つ量も多い。スープは鶏ガラベースのベーシックな東京ラーメンのそれであり強烈な個性はないが、チャーシューや麺の味のバックアップが役目と考えるならば、むしろこれぐらいが丁度いいのかも。

難点を挙げれば、前述のとおりチャーシュー・麺と合わせて量が相当あるので、食の細い人向けではない(自分も空きっ腹だったからこそ向かった)ことと、1300円という値段かな?

というわけで、この『チャーシューらあめん』でタップリと胃の腑を満たし、皮下脂肪にも新たな蓄えを増やして帰路についた。ゲップ。


――ふぅ、食べものについて書くのは難しい。味の感じ方はひとそれぞれだから…。
posted by 只今 at 22:27| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月17日

再会、そしてソフトクリーム

年齢を重ねると感覚が変化するのか、これまで不快に感じることの無かったトンコツラーメンの豚骨臭がどうにも鼻につくようになった。

過日、某店で食べたトンコツラーメンの豚骨臭がどうにも鼻に残って往生していたので、久しぶりに、あそこにいってみることにした。

経堂 らあめん英(ひで)
経堂 らあめん英(ひで)

経堂駅から『すずらん通り』を進んでいくと4〜5分で到着する。店まで向かう途中、ソフトクリームを食べながら歩いている人にやたらと出くわしたので「有名な店でもあるのかもしれない。帰りに探してみよう。今日は蒸し暑いし、食後のデザートにちょうどいい…」などと考えながら歩いていると到着。早速入店し、注文した。

『らあめん』600円
らあめん600円

トンコツスープにストレートの細麺の組み合わせという、ベーシックな博多ラーメンなのだが、店内も、そしてラーメン自体からもあの鼻につく豚骨臭がなく、それでいてスープの味は濃厚かつクリーミー。硬めに茹でてもらった麺とのマッチングが素晴らしい。また博多ラーメンは具材への創意工夫が少なく、寂しさを感じることが多いのだが、ここはチャーシューをオーブンで焼くなど、手の込んだ仕事をしている。

だが、個人的になにより嬉しかったのは、前回訪れたのは記憶に無いほど前(少なくとも経堂駅が改装される前)だったのに、今日まで味を落とさずにいてくれたことだ。以前と変わらぬ姿の旧友と再会したような気がした。これだけの質を維持するのは、さぞご苦労も多いことだろう。

閑話休題、久しぶりにスープまで残さず平らげ、会計を済ませようとした、まさにそのとき、ひとつの疑問が意外な形で氷解することとなった。

「ただいまの時間、サービスでソフトクリームをお出ししておりますが、いかがいたしましょう」


あぁ、ソフトクリームを食べながら歩いている人が多い訳は、これだったのか!


もちろんありがたくサービスを享受し、ソフトクリームを堪能しながら駅へと戻った。ペロペロ。
posted by 只今 at 16:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食:ラーメン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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