2008年03月15日

海外映画やドラマの吹き替えに必要なコツ

タレントの声優起用はイマイチ やっぱりプロがいい?
産経新聞

マイボイスコム株式会社という、ネットリサーチによるインターネットマーケティングなどを行う会社がある。

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マイボイスコム株式会社HP

同社が行った海外映画ドラマの吹き替えに関する調査において「海外映画やドラマの吹き替えを、プロの声優ではなくタレントや芸能人などが担当することについてどのように思いますか」と質問したところ、以下のような回答が帰ってきたとのこと。

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産経新聞より

非常に良いと思う:2.6%
まあ良いと思う:44.3%
あまり良いとは思わない:33.9%
まったく良いと思わない:18.3%
無回答:0.9%

このうち『非常に良いと思う』と回答した人は全体の2.6%。ただ『まあ良いと思う』と回答した44.3%を含めれば46.9%となるので、これだけを見ると上で紹介した産経新聞の記事タイトルは少々飛躍しすぎの感が無くも無い。

しかし『非常に良いと思う』の2.6%に対して『まったく良いと思わない』との回答は18.3%。約7倍の開きがあることを考えれば、やはり違和感を覚える人が多いのだろう。『まあ良いと思う』と回答した人も、演じ手が役のイメージに合っていれば良いが、そうでなければタレントや芸能人の起用には反対という立場なのではないか。

もっとも、声の芝居は単に「役のイメージに合っていれば良い」という問題ではないのが厄介なのだ。声の芝居は、身振り手振りや表情によって表現する部分までも声の抑揚によって表現しなければならない部分がある。だからベテランの役者でも、いつも通りの芝居をしてしまうと見る側は「ちょっと元気が無い」ように感じてしまう危険が出てくる。これを防ぐためには、いつもの芝居より若干オーバーに演じなければならない

これは、現代劇と時代劇の関係にも似ている。皆様は、いわゆる時代劇俳優の方がTVのサスペンスドラマなどに出演しているのを見たとき「なにもそんな芝居がかった台詞回しをしなくても…」と感じられたことはないだろうか。でも大仰なセットに囲まれ、現代人のそれとは全く異なる衣装に身を包んだ時代劇では、それぐらいのリアクションをしないとセットや衣装から出る雰囲気に負けてしまうのである。

その辺をシッカリ認知し、実践してもらう上で、海外映画やドラマの吹き替えをプロの声優ではなくタレントや芸能人などが担当するのならば問題は無い。しかし話題づくりのためだけにそれを行うのであれば避けたほうがいい。正直言って、ワイドショーなどでちょこっと取り上げられて僅かながら宣伝になる程度で、実際の興行収益を左右するほどのことはないと思う。

第3使徒サキエルが侵攻したおり、国連軍の攻撃ではまったく歯が立たず、特務機関NERV(ネルフ)に指揮権が委譲された。その際、ネルフの責任者はネルフが使徒殲滅を主要任務として設立された組織であることを

「そのためのネルフです」
(by碇ゲンドウ:新世紀エヴァンゲリオン より)

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新世紀エヴァンゲリオン (1)

と表現した。海外映画やドラマの吹き替えにおいて満足のいく成果を挙げたいと考えるのならば、やはり付け焼刃ではなく専門の技能を習得している人たちに任せるべきだ。タレントや芸能人は、必ずしも「そのための」人たちではないのだから。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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ラベル:吹き替え
posted by 只今 at 08:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:サブカルチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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