赤福:製造日を偽装 JAS法違反、農水省が改善指示
(毎日新聞)
売れ残り商品を回収、再利用 赤福「むき餡、むき餅」 無期限営業禁止処分
(産経新聞)
深夜に冷凍保存「まき直し」、製造日は翌日を印字…赤福
(読売新聞)
既にご存知の方も多いと思うが、老舗和菓子店『赤福』における数々の偽装問題である。最初は「製造・出荷後、店頭に並ばなかった商品(といえば聞こえはいいが、要は売れ残り)を冷凍保存し、改めて解凍・パッケージした日を製造日と称していた」という話であった。
これだけであれば、乱暴に言えばスーパーに並んでいる冷凍食品などに実際に調理して冷凍した日が記載されていないのと同じような物なので、自分はいかにも「作りたてである」ことをパッケージなどで強調する販売戦略を修正すれば済む話かもしれないと思っていた。実際、現代の冷凍・解凍技術は非常に発達しており、だからこそ例えば遥か遠い海の果てで取れたマグロでも品質を保持したまま一般家庭の食卓に並べることが出来るのだ。
ところがその後、売れ残った商品を他の和菓子材料としてグループ会社で再利用したり、実際の製造日の翌日の日付を印字して出荷するといった第二、第三の偽装が発覚。さらに『赤福』側の釈明も一定しないなどといった不都合が次々と出てきて、遂に無期限営業停止処分の憂き目をみることになってしまった。
赤福餅といえば、ワープロソフトでも一発変換されるほどの伊勢土産の定番である。とはいえ地元伊勢のみならず名古屋や大阪圏であればターミナル駅の売店や百貨店、高速道路のサービスエリアなどでも売られている。
自分は伊勢に旅行したことがあって、当地で『赤福』の社員寮というのを見かけたことがある。そのとき「社員寮を完備できるほど会社の売り上げがあるのか…いくら名古屋や大阪でも売っているとはいえ単価の安い商売なのだから、いったいどんな企業努力をしているのだろう?」と思ったのだが、残念ながら“偽装”という企業努力によって売り上げを維持していたようだ。
今後の展開だか、自分が愚行するに赤福餅の消滅までには至らないのではないかと思う。もちろん『赤福』の企業としての売り上げがこうした偽装によって維持されていた部分が多いのである以上、素人考えではあるが人員の大幅削減や、偽装に頼らない規模での販売を行うための販路の縮小といったテコ入れ策は必要であろう。そして30年以上前から行われていたという偽装問題に関し、経営陣の処分も行われないと消費者は納得しないと考えられる。
しかし、そこは300年の暖簾の力がある。根強いファンも多いだろうし、そもそもこれだけ伊勢土産として定着している現状を鑑みれば簡単に代替品が見つかるはずも無く、問題をクリアしての再出発となれば、各方面からの支持も得られるはずだ。一日も早くその日が来ることを願いたい。
ところで
「決して他人の信用を無くすような事だけはするんじゃないぞ」
(byドクター・サイクロプロス:銀河鉄道999 より)

プラレール 銀河鉄道999
とは、かつては偉大なコロニー(宇宙移民施設)設計者として名を馳せたにも関わらず、自らの些細な過失から多くの人命を失わせた結果社会的な信用を無くした人物が洩らした言葉である。『赤福』の現経営陣がこの言葉を聴いたら、一体どのような想いが去来するのだろうか。
もっとも『赤福』に関しては過失ではなく故意の偽装なので、罪はより重いのだが…。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
















