2016年10月16日

極端な自己流ヴィーガンを我が子に強いて逮捕された母親のお話

ご存じの通り菜食主義とは、肉食をせず、植物性食品をメインに摂取して生きていこうとする考え方。
ただし「菜食主義者」といっても、近年では以下のように細分化されているそうな。

1) ヴィーガン (Vegan)、ピュア・ベジタリアン (Pure-Vegetarian:純粋菜食)
ヴィーガンビーガニズム (Veganism) は、食用・衣料用・その他の目的のために動物を搾取したり苦しめたりすることを、できる限り止めようとする生き方であると定義することができる。

ヴィーガンは動物に苦みを与えることへの嫌悪から、動物の肉(鳥肉・魚肉・その他の魚介類)と卵・乳製品を食べず、また動物製品(皮製品・シルク・ウール・羊毛油・ゼラチンなど)を身につけたりしない人たち。

ダイエタリー・ヴィーガン (Dietary Vegan)は、ヴィーガン同様、植物性食品のみの食事をするが、食用以外の動物の利用を必ずしも避けようとしない。

フルータリアン (Fruitarian) は、ヴィーガン (Vegan) との違いは植物を殺さない(絶やさない)食品のみを食べること。 (リンゴの実を収穫してもリンゴの木は死なないが、ニンジンは死んでしまう。)

2) ラクト・ベジタリアン (Lacto-Vegetarian:乳菜食)
植物性食品に加えて乳・乳製品などを食べる人たち。

3) ラクト・オボ・ベジタリアン (Lacto-Ovo-Vegetarian:乳卵菜食)
植物性食品と乳・卵を食べる人たち。牛乳や チーズなどの乳製品のほかに卵も食べるタイプで、欧米のベジタリアンの大半がこのタイプである。

参考:日本ベジタリアン協会ホームページ
http://www.jpvs.org/menu-info/index.html


つまり、

「菜食主義ってよォ〜〜〜……あるよな。あれってよォ――ッ、チーズとかはさあ、食っちゃっていいわけ?」

ああ?そいつはダメだろーな。牛乳関係とか、卵は牛とかニワトリのもんだからな。クリームとか使ってるケーキも、きっとダメだろうよ。」

「へえええ〜〜〜!!ケーキもダメ〜〜〜?でも、その方が体の調子にいいのかなあ〜〜〜?」

「じゃあさ!じゃあさ、やつら靴とかさ、ハンドバッグはどうしてんの? 革でできてるじゃんよォ。」

「そりゃ当然、動物がカワイソーって菜食ならよォ、スニーカーはいて、リュックとか背負ってんだろーがよ。」

「うっへェー、そりゃスッゲ気合入ってるわッ! ババアになっても、バスケの選手みてーなカッコするのかあ〜。きっとレストラン入れてくんねーぞ。」
(by.ミスタアバッキオナランチャ:ジョジョの奇妙な冒険第五部 より)

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ジョジョの奇妙な冒険 (56) (ジャンプ・コミックス)

彼らが話題にしているような菜食主義は、厳密に言えばヴィーガン(ピュア・ベジタリアン)にあたるのだ。

それはさておき、最近、日本でも「ヴィーガン」という言葉と考え方は、ヴィーガン料理を扱うレストランやホテルが出るようになるなど、じわじわと認知されつつある。

ただ、どんな物事でもやり過ぎは問題のようで……。

【海外発!Breaking News】厳格なヴィーガン母を逮捕 生後11か月の子に「果物、ナッツ、水、日光で十分」(米)
(Techinsight)
http://japan.techinsight.jp/2016/10/yokote201610101352.html

アメリカ・ペンシルベニア州で、徹底したヴィーガン食を生後11ヶ月の我が子に強いていたとして、33歳の母親が逮捕された。その子は顔色が悪く元気もなく、皮膚には蕁麻疹のような吹き出物があり、別居中の夫が坊やを地元の児童・青少年サービスに連れていったとのこと。その子はウェストバージニア州の病院での検査や必要な治療を経て、今はジェリーさんのもとで暮らしている。

母親は「自分やわが息子が何を食べようとこちらの勝手。私はヴィーガンであることを誇りに思っています。甘いものやジャンクフードを与える方がよほど害ですよ。息子の皮膚が荒れているのはアレルギーによるものです。」 と述べているというが、彼女の姉は「甥の体にはひどい蕁麻疹のようなものが出ており、いつも元気がなく、運動機能の面ではバランス感の悪さを感じます。何しろエリザベスはフルーツとナッツしか与えない上、水分と日光があれば生きていけるなどと非常識なことを言うのですから」と批判しているとのこと。

以前も、アメリカで同じようなニュースがあった。母親がヴィーガンに拘るあまり、医師の処方した粉ミルクを衰弱した赤ん坊に与えるのを拒否した、というもの。



自己流の食事制限ダイエットが様々な健康障害を引き起こすのは、必要な栄養素が十分摂取できていないからだが、厳格なヴィーガンを実行する際にも、これは当てはまる。栄養学の知識が不足したまま、自己流で極端なヴィーガンを実行すれば、健康を損なうのは、ある意味で当たり前のことだ。もちろん、そもそも菜食中心の生活が自身の体質に合うかどうかという問題もあるし、身体の出来上がった大人と乳幼児で必要な栄養のバランスや量が違うのも当たり前だ。

つまり健康的なヴィーガンを実行したければ勉強も必要だし、必要な栄養素と全て植物由来で賄うために手間も費用も惜しんではいられない。アメリカではセレブのステータスにもなっているようなヴィーガンだが、逆に言えばアメリカのセレブのような“超”のつくお金持ちでなければ徹底は難しいのだ……。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今 at 12:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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