2016年09月03日

『こち亀』連載終了の報に寄せて

「こち亀」終了 秋本治氏「両さんらしく40周年のお祭りが引き際」
(デイリースポーツ)
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/09/03/0009452629.shtml

人気漫画「こち亀」が40周年で連載終了へ
(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160903/k10010667731000.html

連載40周年を迎えた、週刊少年ジャンプ(集英社)掲載の人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所(以下:こち亀)』

こちら葛飾区亀有公園前派出所(Wikipedia)

その『こち亀』が、今月17日発売号で最終回を迎えると、作者の作者の秋本治氏(63)が会見で明らかにした。コミックの累計発行部数は1億5000万部以上で、17日には最終回も収録した200巻も少年ジャンプと同時発売されるとのこと。秋本氏は連載終了の決断理由として「(主人公の)両さんはお祭りが大好き。両さんの引き際として、40周年を祝われてスッと消えるのが大団円」と述べたと言う。

『こち亀』の功績は数多いが、私が考える同作品最大の功績は、今では当たり前になった「アニメ(マンガ)で町おこし」のパイオニア的存在であること。お世辞にもメジャーな観光名所があるとは言いがたい葛飾区亀有の地名が全国レベルで知れ渡っているのは、同作品の功績に他ならない。葛飾区亀有を全国区にした『こち亀』主人公の両津勘吉は、葛飾区柴又を全国区にした『男はつらいよ』主人公の車寅次郎と共に、葛飾が産んだ二大スターと呼んで差し支えないのではないか。

そして私が思う『こち亀』長期連載達成の秘訣は、時事ネタを話に取り込むのが上手かった点にあると感じている。これは作者の秋本氏の柔軟な感性と勉強熱心さの賜物だろうと思うが、その御蔭で同作品は、連載当時の流行り廃りや、それに対する人々の反応などを手軽に知ることができる存在になっている。『枕草子』や『方丈記』、『徒然草』が当時の出来事や人々の考え方を知る上で貴重な資料となっているように、『こち亀』もまた、20世紀後半から21世紀初頭にかけての文化や風俗を知るうえでの貴重な資料として、後世では歴史の教科書に載るかもしれない!?

さて、もはや日本を代表する様式美(お約束)ともいえる

「両津のバカはどこだ!!」
(by.大原大次郎:こちら葛飾区亀有公園前派出所 より)

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大原部長の武装お仕置きオチ(両津勘吉が引き起こしたトラブルに激怒した上司・大原部長が武装して派出所に乗り込むも両津は逃亡済、という『こち亀』ストーリーの典型例)が見られなくなるのは寂しく思う。

ただこれは全くの個人的な妄想の類になるが、週刊連載は終えても、不定期に『こち亀』の新作は発表されるような気がする。なぜなら両津勘吉をはじめとする『こち亀』の登場人物は、いわゆる学習漫画(歴史やテクノロジー、経済など人々が学習する内容を漫画で書き表して、読者が理解し易くしたもの)のキャラとして集英社にとって貴重な存在なので、『こち亀』というコンテンツを終わらせるわけにはいかない事情があると推察するからだ。

相変わらず取り留めのない文章になってしまったが、秋本先生に僭越ながら「お疲れ様でした」と感謝の気持ちを述べ、本稿の末尾としたい。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今 at 22:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:サブカルチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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