2013年01月02日

ひとまず『財政の崖』を回避したアメリカではあるが…… 



アメリカでは、リーマン・ショックを受けて施行された大型減税措置の終了と、同国の財政赤字が問題になった際に決定された強制的な歳出削減が2013年1月に同時発生し、実質的増税と緊縮財政によって、まるで崖から落ちるように景気が急激に悪化する危険に晒されていた。これを『財政の崖(fiscal cliff)』と呼ぶ。

これを回避するため民主・共和両党は以前より協議を進めてきたが、現在のアメリカ議会は、上院ではオバマ大統領率いる民主党が、下院では野党の共和党が過半数を占める捻じれ状態が発生していることもあって、与野党協議は難航を極めた。

「景気の急激な悪化は避けなければならい」という認識は衆目の一致するところだったので、関係者の間では「最終的には両党は合意に至るだろう」とのコンセンサス(合意)があった。しかし当初はクリスマス休暇前とされていた合意期限がクリスマス休暇後の週末(12月28日)に後ズレし、そこでも合意に至らなかったことから、そのコンセンサスに揺らぎが生じ始めた。

「ああ! 嘘だろ……落ちたァ!?」
(by.シン・アスカ:機動戦士ガンダムSEED DESTINY より)

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MG 1/100 ZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム (機動戦士ガンダムSEED DESTINY)

崖から落ちたのが美少女なら身を呈して助けてくれる主人公がいてくれるかもしれないが、アメリカほどの大国が『崖』から落ちたら助けるのは困難を極める。米国はもとより世界の株式市場が年明けから暴落するかもしれないという危険性にマーケット関係者が怯えるなか、記事にあるように、ついにアメリカの与野党が合意に至り、『財政の崖』を回避するための関連法案が上院に続いて下院でも可決され、同問題はひとまずの決着を見ることになった。

米、「財政の崖」回避で決着=議会が法案可決、大統領署名へ−富裕層に増税
(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2013010200042

アメリカのみならず世界経済全体に悪影響を及ぼしかねない『財政の崖』が回避されたのは素直に喜ばしいことだ。しかし細かく内容をみていけば、メインとなった国防費を中心とする1090億ドル(約9兆5000億円)の自動歳出削減の2ヶ月先送りは文字通り「問題の先送り」に過ぎず、また年収45万ドル(約3900万円)以上の富裕層は減税措置が打ち切られて実質増税となることから、富裕層の消費意欲低下が景気に与える影響が心配されるところではある。

『崖』から落ちるほどでは無くなったとはいえ、米国経済への不安は払拭されたわけではないようだ……。


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米、「財政の崖」回避で決着=議会が法案可決、大統領署名へ―富裕層に増税
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130102-00000016-jij-n_ame


posted by 只今 at 17:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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