2008年10月12日

寂しがる殻から外に出よう――高崎経済大学で自殺多発の記事を見て

“負の連鎖”今夏で5人目…高崎経済大で自殺者連発
ZAKZAK

高崎経済大学とは、その名の通り群馬県高崎市にある公立大学である。

高崎経済大学
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

この大学では、昨年・今年の2年間で5名の学生が自殺していることから、記事中で以下のように様々な原因が取りざたされている。
・小規模大学のため人間関係の構築に失敗すると居場所が無くなる。
・周辺に遊ぶところが無いので気晴らしもままならない。
・大学の世間的地位が高くないため、就職活動などで苦労して将来に絶望する。


このような正統派の説もあるが、中には「建物の形状や配置に非人間的な自殺を誘引する要因があるのでは」という大胆な仮説もあるようだ。この説には補足として「自殺の直接の原因ではないが、誘発要因として、狭い敷地の大きな建物の圧迫感や人口密度の高さがあげられる。一時ブームになった、巨大団地の飛び降り自殺もその一例」とする、或る一級建築士の意見も紹介されている。

確かに高度成長期当時、巨大団地からの飛び降り自殺が多発したことがあったが、これは当時飛び降り自殺ができる身近な高層建築が巨大団地ぐらいしか無かったことにも起因するはずだ。

それに大きな建物の圧迫感や人口密度が自殺率の向上に結びつくなら大都市ほど自殺率が高くなっても不思議ではないはずだが、昨年度の都道府県別自殺率のデータを見ると、東京大阪といった都市圏よりも、秋田青森岩手といった北東北地方や新潟、島根といった日本海側の県の方が自殺率が高い

※参考『平成1 9 年中における自殺の概要資料』(PDF)
警視庁

よって建物の構造云々というのは自殺の直接的な原因としてだけでなく、誘発要因としても少々弱いのではないか。無論、個人による受け取り方の差もあるので結論付けるのは早計であろうが…。

現時点では、先に正統派の説として紹介した「人間関係が上手く構築できず、気晴らしもできない」上に「世間からも低く評価される」ことから寂しさや虚しさを感じるのが一番の原因と考えるのが一番妥当かもしれない。まぁ生きていれば誰しも寂しさや虚しさを感じるときがあるものだ。

「寂しがる殻というのがあってね、いつまでもそこに閉じ篭ってると泣いちゃうんだよ」
(by宇都宮比瑪:ブレンパワード より)

081012_01.jpg
ブレンパワード ヒメブレンパワード

根気がいることだが、自殺率を減らすには、一人ひとりが殻から出るように努力することももちろんだが、もし殻から出るのに苦労している人がいれば周囲が積極的に力を貸してあげることも忘れないようにしたい。丁度、鳥類がの雛が卵の殻を割ってこの世に生まれて来るときに、母鳥が殻にヒビを入れてそれをサポートするように。


◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今 at 21:35| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感:社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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